カメラノモノ

ヌルッとした画が撮れそうな三脚「SIRUI / T-005KX+C10X」を買う

2015/11/30

前回、ビデオ(フォト兼)用三脚の下調べをしましたが、1ヶ月以上吟味してこの度購入の運びとなりました。※三脚と書いてますがヌルッとさせるのは雲台ですね。

[kanren postid="873"]

 

ManfrottoのBefreeが検討直後から頭から離れず購入直前までいったにもかかわらず、実は大逆転で他の機種を購入してしまったのです。
先に結論を言ってしまうと、購入したのは「SIRUI / T-005KX+C10X」です。

20151130−03

 

検討から購入まで

Befreeは店員さんに色の在庫確認までしてもらったんですが、数値で見る1400gと実際に持った重量感の差が意外に大きかったことと、欲しかったブラックが無かったことで直前で冷静になって一度持ち帰り検討とさせてもらいました。1.5kgがどのくらいの重さかは事前に確認していたものの、視覚からくる重量感がこれほど影響するとは思いもよらず。重いことによるメリットもあるんでしょうけど、持ち運びの時に後悔しそうな気がしたんですよね。
ただ、その後1週間寝かすもBefree以外に魅かれるものがなかったので、やはりBefreeを買いに行くことにしました。

 

以前Befreeを見せてもらったお店に行く途中、他にも三脚を置いてあるお店があったので少し寄り道を。国産だとSLIKやNikonのものがちらほらある程度で他は中国産や台湾産で初めて見るメーカーのものばかり。それもそのはず、ここは台湾ですから!笑

(2015年11月現在)台湾ではManfrottoやSIRUIの三脚が日本の20~30%OFFなんです。日本はここ数カ月で相場が一気に上がっているので上昇前の価格で買えるという程度のことですが、それでも安いのは嬉しいですね!

 

少し脱線しましたが、寄り道する途中で一目で気になったのがSIRUIでした。何それ?SIRUI?シルイ??状態だったので一応Google先生にお尋ねしてみたのですが、ネットではかなり好評価なんですよね。SIRUIは中国メーカーとのこと、中国産三脚と聞くとどうしても大丈夫?という疑いが先に出てしまうのではないでしょうか。

中国で仕事をする機会のある私の個人的な思いを。実際のところ中国産の製品は日本産より大きく品質が劣るのがほとんどです。もちろん値段も相応に安いです。ただ、大手メーカーの製品もほとんどが"Made in China"であることからもわかるように、大手メーカーのしっかりした環境さえあれば中国もちゃんとしたモノづくりができるんです。
自分たちの製品にプライドを持って性能や品質を追求した中国メーカーがSIRUIでありBENROなのではないでしょうか。これら製品が、拘りもプライドもない多くの製品に紛れてしまっているのは何とも残念ではありますが、それに気づかず中国産は劣るという既成概念に縛られてしまい"Made in Japan"というかつての栄光に慢心してしまっていることがそれ以上に恐ろしくも思えます。

20151130-06

ちなみに、SIRUIもBENROも同じ中国広東省は中山市のメーカーで、この土地にはVelbonの中国工場があります。まるで三脚のメッカのような中山市ですが、昔から三脚を作っていたわけではなさそうです。おそらく、Velbon中国工場から技術者がスピンアウトして作ったメーカーがSIRUIだったりBENROなのではと推測しています。
そう考えると日本人としてSIRUIを購入して良かったのかと若干考えさせられます。と言っても購入前にそこまでの情報を把握していたわけではないので後の祭りですが^^;

 

またまた脱線してしまいましたが、それほどSIRUIの三脚には驚かされました。シンプルな見た目から想像できないほどガッチリした剛性で、Befreeに勝るとも劣らない印象です。段数は5段で最細径は10mmなので見た感じは相当華奢ですがかなりの剛性を感じられます。耐荷重4kgというのも納得です。それでいてカタログ値でBefreeより400g軽いという驚きのスペック。

 

前回まとめたリストを私にとって必要な数値にアレンジしてみました。価格はAmazonを参考にしており、( )内は台湾価格です。

メーカー/品名自重縮長/伸高段数実勢価格 2015年11月末時点
SIRUI / T-005KX+C10X1020g335/1235mm5段11,962円 (9,475円)
Manfrotto / Befree1400g400/1230mm4段19,800円 (15,086円)

 

このように比べてみると一目瞭然ではありますが、この数値を見て一番不安なのは剛性部分です。そこで、脚を伸ばした状態で雲台部分をつかんで捻ってみましたがびくともしません。もちろん、かなり力を込めて捻れば最下段に歪みが出ますが、手の力でも数kgの荷重は掛かっていると思われますので、私の用途では全く問題ないでしょう。

 

あとは価格。店員さんに聞いてみると2,600元とのこと。2015年11月末のレートはTWD=3.79JPYなので9,854円となります。海外ではほぼカード支払いにしているのでカードを提示するも、AMEXだと2,700元になると店員さんから信じられない一言が。じゃあJCBでと言うとそれなら2,500元(9,475円)でいいよとのこと(笑
本当にブランドで値段が変わるのかはわかりませんが、結果的に得したのでホクホク顔で購入手続き。

この製品はメーカー6年保証があるのですが、保証書の保証期限は"110年10月30日"と書いてありました。台湾では一般的に1912年を元年とする民国歴を使用するので西暦2021年10月30日ということですね。そんな心配より、不具合があったら台湾まで持ってこないといけないという心配が^^;

 

 

使ってみる編はまた後日

今はまだ台湾出張中。生憎カメラを持ってきていませんので、帰国したら実際に使ってみたいと思います。帰国する頃にはビデオ用雲台も届いていることでしょう♪

 

 

後日、使いました。

[kanren postid="1052"]

-カメラノモノ
-

© 2024 A4web