アウトドアモノ

雨の日が楽しくなるゴアテックスの防水シューズ「MERRELL / PROTERRA SPORT」をメンテナンスする

2016/02/28

1年ほど前になるでしょうか、よく行くアウトドアショップで見かけて一目惚れ?というほどではないけど少し惹かれて購入したトレッキングシューズがあります。

20160225-02
MERRELL(メレル) / PROTERRA SPORT GORE-TEX

 

商品名の一部にもなっている「GORE-TEX(ゴアテックス)」という防水性と透湿性を兼ね備えた素材を使用したシューズで、外観はメッシュを多用しているように見えるのでこれが防水シューズとは一見わかりません。

当初の購入の理由としては軽めの登山を始めるつもりだったからなんですが、出張に使った時に「防水」というのがあまりに便利すぎてからと言うもの、全く登山には使ってません。いや、登山に行ってないと言った方が正しいですね(笑

 

 

What is ゴアテックス?

20160225-01

ゴアテックスは、レインコートやレインシューズ、ウィンタースポーツのアウターなどに使用されており、撥水素材ではなく完全な防水素材です。(素材表面に撥水処理はされています)

使用したことのある方にはわかるかと思いますが、水を完全に弾くのでインナーが濡れることはほぼありません。それでいて内側からの湿気を外に逃がす透湿性を持っているため、内側に水蒸気がこもって不快になることもありません。コンビニ等で売っているビニール素材のレインコートを使用した後、内側がベトベトになっていることがあるかと思います。あれは雨が浸透したのではなく、汗による水蒸気がこもって濡れているんです。
※ "ほぼ"というのは豪雨程度の水圧であれば全く問題ありませんが、高圧洗浄機等で耐水圧以上の水圧を掛けると滲みてきます。ちなみに、ゴアテックスのレインコートをバイクで使用していますが、60km/h前後の巡行では滲みることはありません。

 

 

How about ゴアテックス?

防水実験をしたことはないので、水に漬けたまま何時間耐えられる?とかはわかりませんが、土砂降りの雨の中を1時間ほど歩き続けたことはあります。その程度では水が浸透して靴下が濡れるということはありませんでした。途中、あえて20mmくらいの深さの水たまりに立ってみましたが、全く濡れる気配もなく不思議な感じでした。

20160225-03

浸透して濡れることはありませんでしたが、当然ながら靴の上側からの水は避けられないので、歩きながら跳ね上げた水しぶきで靴下が濡れることはあるかもしれません。この靴はローカットなのでなおさらです。
ただ、靴に少しかぶるくらいの丈のパンツを履けば、パンツの裾部が濡れるだけで靴下や足が濡れるのを避けることはできますよ。

 

 

How to メンテナンス

最強とも思えるゴアテックスですが、弱点もあります。

それはまず値段
時に命を助けることもある素材なので、ゴアテックスを使用した製品は未使用のそれより高額になります。快適性を考えると単純に高いだけというものではないことはわかりますが。

あとは劣化
使用後に水分を拭き取って陰干しするのは当たり前として、それだけをしていても性能は確実に経年劣化します。防水性自体は、擦り傷や穴などの生地の直接ダメージがない限り目立って劣化するものではないので、撥水性を回復させてやる必要があります。

撥水性を回復させるには、専用の洗剤やスプレーを使用します。
私は、ゴアテックスのメンテナンス用品で有名なNIKWAX(ニクワックス)を使っています。今回の対象は靴なので撥水スプレーのみです。

20160225-04
NIKWAX / TX.ダイレクトスプレー

 

それでは初めていきましょう。
まずは表面やソールの土や汚れを大まかに取り除いておきます。そうしないとお風呂場が汚れますからね。
続いて、インソールを取り外し、靴全体を濡らします。水よりぬるま湯の方が汚れは落としやすいかもしれません。

20160225-05

 

専用洗剤があればそれを使って洗っても良いかとは思いますが、私は持っていないのでぬるま湯だけで洗います。ぬるま湯を掛けながら歯ブラシでゴシゴシと洗っていきます。ゴシゴシと言っても強く擦るのは気がひけるので柔らかめの歯ブラシで軽く擦る感じですかね。
アッパーとタンは一体になっているのでシューレースを取り外さないとタンは洗いにくいです。普段は適当ですが、今回はちょっと手間をかけてタンも丁寧に洗ってみました。

20160225-06

中の方は、汚れに加えて臭いも気になりますので普通の固形石鹸を使います。こちらは気にせずゴシゴシ。インソールもゴシゴシ。

 

すすぎもぬるま湯で丁寧に汚れを洗い落とします。

この後、脱水を行いますが、ソールに汚れが残っていると洗濯機の故障の原因になりますので注意してください。水が滴らない程度で良いので脱水時間は1〜2分で十分かと思います。

しっとり湿った状態でTX.ダイレクトスプレーを表面に念入りに吹きかけていきます。液体が表面に染み込んでいきますが、多すぎると乾いてからムラになるので固く絞った雑巾で拭き取ってください。サラサラしているので雑巾で塗り込まなくてもまんべんなく吹き付けることができますよ。
ソール等の樹脂部分には吹きつけても意味がないので拭き取っておきましょう。

20160225-07

 

後は陰干しをして終わりです。

20160225-08

 

メンテナンスと言っても、普通に靴を洗う手順に撥水剤を吹き付ける工程がひとつ増えるだけなので、これだけで性能が長持ちするのであればお安い御用ですね。

 


 

 

防水スニーカー・レインシューズで検索すると様々な製品が出てきますが、安いものはビニール素材を多用しています。前述にもあるように、ビニール素材は外からの水を防ぐのと同時に内側の湿気も閉じ込めてしまうので、結局内側は蒸れ(濡れ)てしまいます。

ぜひ、GORE-TEX/ゴアテックス素材を使用した製品を探してみてください。防水シューズではなくゴアテックスシューズなら晴れの日は普通のシューズとして、雨の日はレインシューズとして使えるので絶対オススメしますよ。

 

-アウトドアモノ
-

© 2024 A4web