最強のHDDレコーダー「nasne」がまさかの終焉・・・今さらレビューする

2016年ベストバイで第3位だったnasne(ナスネ)

 

2016年ベストバイ(オールジャンル)

2016.12.19

1位と2位が強力すぎて3位という結果に甘んじましたが、それ以外の年であればぶっちぎり1位になれるであろうポテンシャルを持っていたのがこのナスネ。

 

家でも出張先でもナスネありきで快適な生活を送っていたのですが、このナスネが近日中に出荷完了する・・・とのニュースが飛び込んできました!

我が家(実質私)はナスネ無しの生活は考えられないのでどうにかソニー(SIE)さんには前向きに再考していただきたいという願いも込めて、今回はナスネの紹介をしてみたいと思います。

 

 

nasne(ナスネ)って何?

ナスネとは、簡単に言ってしまえば「ネットワークHDDレコーダー」です。

小さな流線形の筐体に500GB/1TBのHDDが搭載されており、これをテレビとアンテナの間に割り込ませてインターネットに接続するだけ。

 

一見、普通のHDDレコーダーと同じように見えますが、全く違う部分がいくつかあります。それは一部ユーザーにとってはデメリットもありますが、それを補って余りがあるほど便利な部分があるのでご紹介します。

 

 

nasne(ナスネ)のメリットは?

ナスネの凄まじいポテンシャルを発揮するために欠かせないのが専用アプリ。
※アプリ自体は無料なんですが、下記「その4」以外の機能を使用するには有料プラグインが必要となります。

専用アプリを使うことでスマホから何でもできてしまうんです。その何でもの中身を簡単にご紹介!

メリットその1(スマホのテレビ化)

最大のメリットは、手持ちのスマートフォンがテレビになることです!

私はiPhoneを使っていますが、Android OSのスマホでもタブレットでも、もちろんiPadでも専用アプリを使えばそれがテレビになるんです。録画した番組だけでなく放送中の番組も見られます。

テレビが無くてもテレビが見られると言ってもあまりピンとこないかもしれませんが、通常テレビを見るためには壁のアンテナ端子からテレビまでアンテナ線を引っ張ってくる必要がありますよね?

それがいらないんです!!

 

今までこんな理由でテレビが見られなかった状況でもテレビを見られるようにできるのがこのナスネなんですね。

  • 部屋にアンテナ端子が無いからテレビが置けなかった
  • 台所で料理をしながらテレビを見たかった
  • お風呂でテレビを見たかった

 

メリットその2(外出先で視聴)

「その1」のテレビ化では、基本的に家の中での視聴について記しました。

このナスネのすごいところは、放送中の番組や録画した番組が外出先でも見られるんです。

 

ちょっとした空き時間に撮り溜めた番組を見る、なんてことも簡単にできます。ただ、ネットワーク環境に依存するので通信状況によってカクついたりすることはあります。モバイルデータ通信環境だとデータ量が超過することもあるので注意してください。

 

メリットその3(録画番組の持ち出し)

「その2」では、リアルタイムに通信しながら視聴できるという説明でした。

地下鉄や新幹線、飛行機など移動中の通信環境が制限される状況でも視聴したい・・・というワガママな望みにもナスネは応えてくれます。家で番組をダウンロードしておけば外出先でもネット接続無しで視聴することができるんです。

これは中国に向かう機内の中で撮影した写真です。飛行中なのでもちろんiPadは機内モード。
長時間のフライトでも家から持ち出した番組を見られるので最高の時間潰しができますよ。

 

メリットその4(遠隔で録画予約)

外出先で録画予約をし忘れていたことに気付く、外出先で気になる番組の情報を入手した、といったことってありますよね?

こんな時にも外出先から専用アプリで簡単に録画予約ができるのがこのナスネなんです!

 

1週間先の番組表まで表示できるので、気になった番組を忘れないうちに録画予約しておくってこともできます。

 

 

nasne(ナスネ)をテレビで見るには?

上に紹介した4大メリットは、スマホやタブレットで専用アプリを使った場合をご紹介しました。

では、普通のHDDレコーダーとして家にあるテレビで視聴する場合はどうすればよいのでしょう。

 

テレビで視聴するにはその1(対応テレビ+ナスネ)

簡単なのはソニー製のテレビ(ブラビア)に接続することです。

我が家のテレビはW730Cシリーズ(KJ-32W730C)を使っています。
テレビ自体がナスネに対応しているので、テレビ+ナスネという最もシンプルな構成で楽しむことができています。

ちなみに、BRAVIA(ブラビア)であれば何でもOKというわけではないので注意が必要です。※対応機種について詳細はこちら

 

対応ブラビアであればテレビのリモコンひとつで操作が可能なのでnasneの存在を意識することはありません。逆に言えば、非対応のブラビアや他社製テレビを使う場合にはひと手間が必要になります。

 

テレビで視聴するにはその2(非対応テレビ+ナスネ対応機器+ナスネ)

テレビがナスネ非対応でも、レコーダーやBDプレイヤーが対応していれば問題ありません。
※基本的に「nasne対応」というのはソニールームリンクという独自規格に対応している必要があるので、ソニー製品に限られます。

ナスネのためにテレビを買い替えるのは、ちょうどテレビ買い替え時期という以外にはよほどでなければ難しいと思います。

そこで、ナスネ対応のBDプレイヤー「BDP-S6700」の導入をオススメします。


出典:ソニー

 

BDプレイヤーなのでこの機器自体に録画機能はありませんが、ナスネとテレビの間にこれを介すことで非対応テレビでもナスネでの視聴が可能となります。

 

BDP-S6700はAmazonで約17,000円(2019年6月現在)なのでテレビを買い替えたり、PS3・PS4(後述)を買うより安上がりです。

また、ナスネをレコーダーとして使う場合はBD/DVDプレイヤーがありませんので、ナスネを見るためだけの仲介機器ではなくプレイヤーとしての存在意義もあると考えれば安いと思えますね。

 

テレビで視聴するにはその3(非対応テレビ+PS3 or PS4+ナスネ)

ゲームとして既にお持ちの方もいらっしゃるかと思いますが、このPlaystation 4(Playstation 3)もナスネの仲介機器として使用できます


出典:ソニー

 

24,980円からとゲームもできるプレイヤーと考えれば8千円ほどの差なので許容範囲かと思います。

ゲームをガッツリやるなら39,980円のPS4 Proの方が良いような気も。ただ、Pro対応ソフトがどのくらいあるのかわかりませんので、価格差の1.5万円が妥当なのかは私にはわかりません・・・

 

 

 

我が家のnasne(ナスネ)と専用アプリの簡単説明

我が家の使い方

ちなみに、我が家では2台のナスネを接続して2TB(1TB×2)のレコーダーとして使用しています。

ルーターへの接続はそれぞれのナスネから必要になりますが、テレビへのアンテナ線についてはシリアルに接続すればOKです。
(アンテナ端子 - ナスネ1-IN ー ナスネ1-OUT - ナスネ2-IN - ナスネ2-OUT - テレビ)

 

ナスネはシングルチューナーなので1台だと1チャンネルしか録画できません。なので番組が被るとどちらか片方を録画して、もうひとつは諦めるしかありませんでした。(テレビにチューナーが内蔵されているので録画+別番組の視聴は可能です)

このように2台のナスネを接続することによって2チャンネル同時録画が可能となります。(W録画+別番組視聴が可能)

もちろん容量も増えるのでさらに撮り溜めることが可能に!

 

ちなみにこのナスネ、テレビに関しての内容しか紹介していませんが、名前の通りNASとして真や動画をHDDに取り込んで共有することも可能ですよ。

 

専用アプリ

専用アプリは大きく分けて3種類。

  1. torne mobile
  2. Video & TV SideView
  3. PC TV Plus

 

(1)(2)は無料アプリですが、(3)は有料アプリです。
前2つは無料とは言え、有料プラグインが必須のようなものです。

我が家は3種類とも購入して用途に応じて使い分けていますが、通常の使い方であれば(1)(2)のどちらかだけで十分ですよ。

 

(1) torne mobile

ナスネの専用アプリと言えばこれ。

洗練されたGUIで見やすさも操作性も反応速度もどれをとっても完成度の高いアプリですね。

「ランキング」機能では、torne mobileのユーザーによる録画予約数を集計してランキング形式に表示したものです。一回きりの特番などスルーしてしまいそうな番組が上位にランキングしてくれるので非常にありがたい機能!

有料プラグインはこんなラインナップ。

  • 視聴再生機能:500円
  • 書き出し機能:840円
  • トルネ・ブラック:360円
  • ウッドフレーム:360円

視聴再生機能、書き出し機能は必須ですが、トルネ・ブラック、ウッドフレームはアプリの見た目だけなので不要かと。

 

(2) Video & TV SideView

私的にはtorne mobileよりプレーヤー機能が好みだったのでこちらの方をよく使っていました。torne mobileに比べるとデザインは野暮ったい感じは否めません。

ただ、2019年4月の伝説の最悪アップデートで最低評価のソフトになってしまいました。
“ワイヤレス転送”機能を使ってナスネからスマホなどに転送して楽しんでいたんですが、2019年4月12日のアップデート後からエラーが出て再生できなくなりました。ナスネ容量の負担軽減のためにも転送した動画は削除するようにしていたため、まだ見ていない番組もかなりの数あったんですが、結局改善されることなく今に至っています。
幸い保存版の番組はナスネ内に残しており、視聴後に消すレベルの番組しか転送していなかったので諦めて全削除しました。

有料プラグイン

  • 外からどこでも視聴、家じゅうどこでも視聴、ワイヤレスおでかけ転送:500円

 

(3) PC TV Plus

これはWindows PC用のソフトウェアです。
これそのものが有料なのでプラグインなどは無くても視聴や転送することは可能です。

  • 1ライセンス:3,000円
  • 2ライセンス:5,400円
  • 3ライセンス:7,200円

 

ただ、ナスネと同じネットワーク内に接続されている状態でなければ、放送中の番組視聴や録画した番組の視聴はできません。(スマホアプリのように、外出先からナスネにアクセスして視聴することはできない。)

しかし、ナスネからPCに転送した番組をBD/DVDに書き出すことができるのはこのソフトだけの大きな特徴。

ナスネのクラッシュを想定して保存版の番組などをメディアに書き出しておけば普通のプレーヤーで見られるので、万が一ナスネに関する一切のサービスが終了した後でも見ることができるということになります。

 

 

まとめ

最初に「一部ユーザーにとってはデメリットも・・・」と書きましたが、前述のようにナスネ以外にも必要な機器があるという部分をデメリットとして説明しました。ですが、ナスネという素晴らしいシステムを楽しむのに必要な投資と考えれば決して割高なものではない(むしろ割安!)なのでデメリットではないと考えています。

ただ、本当にオススメな商品だったのに、いつか紹介したいなと思いながら結局こんなタイミングになるまで重い尻を上げられなかったことだけが悔やまれます・・・(´Д⊂ヽ

 

後継機のリリース予定は無くサービス自体は当面は続けるとのこと、使えなくなる日まで秒読みに入っているような気がしてなりません。一応、サポートに問い合わせたところ「出荷完了したnasne本体のアフターサービスも関連アプリケーションのサポートも現時点では終了の予定は無い」とのお答えをいただきました。

Video & TV SideViewの最悪アップデートから改善無し、torne mobileも本来できるはずの機能(HD画質での視聴・転送)ができないまま放置されていることを考えるとあまり期待できないのが事実。現時点ではなく、ずっとを望みます・・・

 

 

駆け込み需要でナスネは軒並み売り切れ。新品がAmazonでは2.7万円~、楽天では4.7万円~とすでにプレミア価格となっています。ディスコンでの価格上昇は仕方ない現実ではあるものの、転売のための駆け込みはやめていただきたいですよね。

ナスネ内蔵のHDD換装という荒業もネット上には散見されるので中古ナスネを購入してHDD換装をやってみるのも面白いかも。(HDDの完全クローンが必要なので、壊れたHDDを搭載したジャンク品ではダメですよ)