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最強のカメラバッグ「WANDRD / PRVKE 21」をレビューする

2018/04/21

以前、カメラバッグについて検討をしましたが、あれから早1ヶ月。

 

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今日までずっとただ指をくわえていたわけではありません。

ちゃんと購入しましたよ!

 

 

WANDRD / PRVKE 21

 

 

検討後しばらくしてこちらを購入したわけですが、1ヶ月ほど旅行や出張に使用してきて良い部分も悪い部分もある程度見えてきたので、ようやくここらでレビューを報告してみたいと思います。

 

注意ポイント

こちらの商品は日本に正規代理店はないので輸入する必要があります。

独自で輸入して販売しているショップもありますが、最低限掛かる費用に利益+人件費が上乗せされますので、できるなら自分で直接購入した方がお得です。

 

 

PRVKE 21のザックリレビュー

到着、そして開梱

見た目とは裏腹に軽いダンボールが届きました。
中身はカメラバッグとオプション品だけなので当然ですが。

 

ひとつひとつビニール袋に入っており、ビニール袋を剥がすと専用袋に収められているではないですか。しかもオプションのカメラバッグも!

と言いながら、使わない時は専用袋に入れて収納・・・といった扱いはしないので、正直言うとその分値段を下げてくれた方が助かりますσ^_^;

 

ちなみに購入したのは、

  • PRVKE 21 (カメラバッグ $184)
  • Small Camera Cube (インナーケース $39)
  • Accessory Straps 2.0 (アクセサリー $15)

です。

インナーケースとアクセサリーはオプション扱いなのでバッグだけを購入するとただのカメラバッグが届いてしまいます(笑
組み合わせで選べるのも良いとは思うんですが、若干割高に感じてしまうのが残念なところ。

 

全体レビュー

WEBサイトで見たイメージ通りのカラーでした。

購入したのは"WASATCH GREEN"ですが、"BLACK"も"AEGEAN BLUE"もWEBサイトで見たままと考えて良さそうです。

写真ではワッペンは印刷だと思っていたんですが、実際はゴム製のロゴワッペンとなっています。

だからどうこうってわけではないんですが、印刷だと思っていたので意外な部分でした。

 

 

PRVKE 21の結構細かいレビュー

ここから本題。

私なりの用途・使い方で見えたメリット・デメリットなので、一般的な使い方で当てはまるかどうかわかりませんが、参考にしていただけたらと思います。

それではかなり長いですがどうぞ。

 

良い点

  1. 見た目がカメラバッグなそれではない
  2. 簡易防水としては十分なパーツを使用している
  3. カメラ機材がそれなりに収納できる
  4. しっかりした背面パッドで荷物の凹凸を感じない
  5. ショルダーパッドがしっかりして食い込み感ゼロ
  6. ロールトップの作りが丁寧
  7. サイドポケットのサイズが柔軟

 

見た目がカメラバッグなそれではない

表面は下の方にロゴが付いていることと、縦方向のファスナーがあるだけのシンプルな作りです。
上部のロールトップとその金属製バックルはデザインのアクセントになっています。

シンプルなデザインに落ち着いた色合い、これぞ大人のカメラバッグ

 

簡易防水としては十分なパーツを使用している

表面にはターポリン、主要ポケットには止水ジッパー*を使っているため、ちょっとした雨には耐えられるだけの性能があります。
*普通はファスナーと呼んでるんですが、"止水"になるとジッパーの方がしっくりくるのでここでは止水ジッパーという呼び名を使わせてもらいます。

オプションでRainflyというレインカバーがあるんですが、私は購入しませんでした。

自転車・バイクや登山などに使用するには長時間の雨や強い雨などの厳しい環境に晒されることが多いものの、出張や旅行などは基本的に公共機関or徒歩のことがほとんどなので傘で十分しのげるという考えです。

 

先日の沖縄旅行で久米島を自転車で散策している途中、雨に打たれましたが中身が濡れることなく見せかけだけではなかったので一安心(笑

ただし過度な期待は禁物かと。

 

カメラ機材がそれなりに収納できる

Small Camera Cubeというインナーケースが思ったより大きかったので驚きました。
おかげで持ち運ぶ機材は一通り収納できます。

ミラーレス機なのにぎゅうぎゅう詰め・・・のように見えますが、フードを逆につけてやればもう1本レンズを入れられるくらい余裕はありますよ。

 

E-M1 IIはミラーレス機の中では少々大きいものの、レンズを3本以上持ち歩く方やフルサイズDSLRでの使用を検討されている方はこのカメラバッグはお勧めできません。


引用:WANDRD

一応、公式サイトではこのPRKVE 21に合うSmall Camera CubeにもフルサイズDSLR(デジタル一眼レフ)にも使えると書いてありますが、取り出し口のサイズやレンズの大きさも考えると余裕がなさすぎるので、ワンサイズ上のPRVKE 31もしくは他製品をどうぞ。

 

しっかりした背面パッドで荷物の凹凸を感じない

背面パッドが薄く頼りない場合、凹凸のある荷物を入れるとその感触が背中に伝わるかという懸念がありましたが、それは全く問題ありませんでした。

厚みがそれほどあるわけではありませんが、しっかりとした剛性のあるパッドなので荷物によって背中に違和感を感じるというのはなさそうです。

 

ショルダーパッドがしっかりしていて食い込み感ゼロ

背面パッド同様、しっかりした固さがあります。

ウエストベルトはないのでショルダーハーネスで荷重を支える必要がありますが、肩周辺に均等に負荷がかかるので割と楽に背負えます。

ロードリフトストラップがあれば背中に荷重を分散できるのでより楽に背負うことができると思いますが、カメラバッグでそこまでの装備があるものは見たことがないので仕方ないですね。

 

ロールトップの作りが丁寧

ロールトップの口部分には硬さがあり、重ねたときに若干のズレが生じるような寸法で作られているため、ロールしやすいです。

ここで容量が可変できるわけですが、バックルを掛ける位置が5段階で調整できるようになっているので1L/段階なのかもしれません(適当

バックルも金属製のしっかりしたものが使われています。

こういう場所ではプラスチック製のサイドリリースタイプが一般的ですが、たまに破損することもあるので、このようなタイプの方が耐久性があって良いように思えます。

同じ金属でもアルミやチタンなど、もう少し軽い素材で作っても良かったのでは?と思ったりしますけどね(笑

 

サイドポケットのサイズが柔軟

本体側面にポケットがあります。

ペットボトルなどを入れておくためのものですが、ファスナーで拡張することもできるので用途に合わせて使えます。

折りたたみ傘の収納時や未使用時はファスナーを閉じておけば見た目にもシュッとしていて良い感じです。

ちょうど手元に三脚やペットボトルがなかったのでイワタニのCB缶(笑

 

沖縄旅行時にはここに三脚と折り畳み傘を入れて使いました。
脚2本を突っ込んで上のコンプレッションベルトで固定すれば荷重が偏るけど十分使えますよ!

 

 

イマイチな点

良い点よりイマイチな点の方が多いですが、それだけこのカメラバッグを愛しているからこそ・・・と思って見てもらえたら幸いです(笑

  1. 表面のポケットが少ない
  2. インナーバッグの蓋が邪魔
  3. 荷物が入った状態でインナーバッグの出し入れできない
  4. ロールトップがベルクロで固定される
  5. PCがベルクロで固定される
  6. ショルダーハーネスのデイジーチェーンが雑
  7. 背面パッドの小物入れに違和感がある
  8. 少し重い

 

表面のポケットが少ない

背負っている人の背面側から簡単にアクセスできるのはフロントポケットのみです。

ここはメインコンパートメントとは異なるポケットで、資料や雑誌などを収納するスペースになります。

比較的アクセスしやすいのは真上のポケットです。

公式サイトではここにスマートフォンを入れている写真がありましたが、iPad miniは入らないもののiPhone 7 Plus+αは入れられそうです。
※さすがにiPad miniを入れるのは無理でした。

また、ポケットの内側は柔らかい素材が使われており、傷がつきにくくなっています。

私はここにモバイルバッテリーなどを収納しています。

保安検査ではPC以外に液体物やモバイルバッテリーなども取り出す必要があるので、それらを収納でき、簡単にアクセスするポケットが必要なんです。

 

※ポケットが少ないのは、これは後述するセキュリティ面に関わる部分でもあるんですが、このバッグは表面からアクセスできるポケットが意図して少なくなってるんですね。

 

インナーバッグの蓋が邪魔

このCamera Cube(インナーバッグ)はオプションのウエストベルトを取り付けるとそれ単体でウエストポーチになるようです。


引用:WANDRD

なので、蓋が付けられているわけですが、なぜかそれが取り外せないんですね・・・
取り外せないということは、インナーバッグとして使う際には蓋が邪魔なんです。

側面のクイックアクセスを開いてもインナー側が閉まっていたら二度手間ですし、そもそもインナーとして使う際にはこの蓋のファスナーが非常に使い辛い。

今のところ、蓋を開けた状態でバッグ内にセットして使っています。

多分、ウエストポーチ変幻ありきの開発だと思われますが、これは一番の残念ポイントですね。

 

購入当初しばらくは上記のような不満を抱えて使っていましたが、ある時ふと気づきました。

 

 

蓋、取れないけど隠せるじゃん・・・

インナーバッグには蓋が2箇所あります。
ひとつは表のガバッと開く部分と、もうひとつはクイックアクセスするための側面部分。

表側は蓋の中に入っているクッションを取り出すことによって薄い生地だけになるので、その生地をバッグとインナーバッグとの間に隠すように入れ込めば蓋の存在は無くなります。

 

また、側面側はファスナーを全開にすることによって180度開いて邪魔にならないようにできます。側面のクッションは取り外すことができませんが、邪魔にならないので問題ありません。

あと、蓋がなくなって剛性が落ちたファスナー部分はバッグの内側にあるベルクロで挟み込むことによってクイックアクセス時に引っかかることもありません。

要するに、私の不満は己の無知さから生まれたものだったんです・・・笑

 

荷物が入った状態でインナーバッグの出し入れできない

力を入れてやればさほど難しくないものの、バッグにもインナーバッグ側にもできるだけダメージは与えたくないですよね。

旅先でインナーバッグだけを取り出して使うことは、私の場合はまずありませんので心配する必要のないことですが。

 

ロールトップがベルクロで固定される

ロールトップはくるくると丸めてストラップで固定します。

ここまでは一般的なロールトップと同じなんですが、これにはくるくる丸めている途中にベルクロが取り付けられています。

<ロールトップのベルクロ写真>

ストラップで固定しなくてもロールした部分が勝手に開くことはないんですが、それをする必要があるのか?ということです。

ベルクロのバリバリ音が嫌いという人は多いかと思います。
私はできればない方が良いというレベルではありますが、ここにはあって欲しくなかったです。

いつかベルクロを撤去したいと考えていますので、その時はまたご報告します。

 

ベルクロ全否定の発言ですが、ロールトップにベルクロがあることが完全悪ではないことも事実。ベルトで止めなくてもロールトップが開くことを防止できますので。

 

PCをベルクロで固定する

PC収納スペースにもベルクロのストラップが付いており、PCやタブレットが飛び出すのを防止しています。

ただ、ここも疑問な部分。

2WAY・3WAYバックパックではないので通常の用途で横向きで使用したり、ましてや逆さまになることはほぼありません。
通常の用途で使用する限り、PCが飛び出すことはないんです。

ベルクロ云々ではなく、ここにストラップはいらないだろうというお話です。

 

ショルダーハーネスのデイジーチェーンが雑

ショルダーハーネスにはデイジーチェーンらしきアクセサリが付いています。

ショルダーハーネスに何かぶら下げることはありませんが、そのためのアクセサリがあること自体は否定しません。

ただ、カラビナなどを通すその輪っか部分が潰れていたり波打っていたりと、さすがにこれでは見た目が悪すぎですね。
綺麗なループではなくても機能上支障はありませんが、そもそも装飾的な意味もあるであろう部分の見た目が悪いのは如何なものかと・・・

しかも背負った時にデイジーチェーンの位置が肩の上部分となるので正直、使えません。

もはや何のためのアクセサリなのか・・・

 

背面パッドの小物入れに違和感がある

パスポートなど重要なものを収納するスペースが背面パッド側にあります。
それ自体は良いのですが、ファスナー部がしっかりしすぎていて背中に違和感があります。ありました。

しかし、しばらく使っていると全く違和感を感じなくなりました。
ファスナー部が馴染んできたのでしょうか?何にせよ結構気になっていたので良かったです。

 

少し重い

カメラやPCなどの機材が重たいので少しでも軽い方が助かるのですが、重量物をしっかりと背負うためにはそれなりの作りでなければなりません。

そうなるとやはりバッグ自体の重量もそれなりに増えてしまいます。
しかも1〜2泊できるような容量のものを選択しているのでなおさらですね。

 

 

最高な点

  1. 絶妙なハンドル
  2. 高い防犯性
  3. 容量たっぷり
  4. 最高の見た目(2回目)

 

絶妙なハンドル

ハンドルには絶妙な吸着力のマグネットが付いており、合わせたり外したりするのが気持ち良く意味なくペタペタしています(笑

ちなみに上の丸そのものが磁石ではないですよ。ココとソコを合わせてね、というただの印です。

ロールトップの表側と背面パッド側の2箇所にハンドルが取り付けられているので、PC出し入れの際などに背面側ファスナーを開けた状態でも2つのハンドルを合わせて持てば、中身が落ちることがありません。

空港の保安検査で荷物を出し入れした後、取り急ぎ場所移動したい時などには最適です!
(このイメージがわかってくれると嬉しい笑)

また、しっかりしたハンドルなのでトートバッグ的な使い方もできるのは思わぬ副産物でした。

 

高い防犯性

イマイチな点で"表面のポケットが少ない"という内容を挙げましたが、これは防犯性の面からあえてそういうデザイン・機能としてあるんです。

治安があまり良くないところだと、表側(背負っている人から見ると背中側)にポケットがたくさんあると、問題のある輩はそのポケットを狙います。

理由はもちろん狙いやすいから

 

ポケットはあってもファスナーに鍵を付けておけば大丈夫!と言いたいところですが、鍵を付けていると余計に「大事なものが入ってます」アピールになってしまうこともあります。

そういう防犯性を考えると、表側にはポケットが少ないに越したことはありません。

ただ、ファスナーを開けてこっそり盗み取る"優しい"輩にはそれで良いですが、生地を切り裂いて盗み取るような"激しい"輩には対応できません。
そのような場合においては、これらのような切り裂き対策が施されたバッグを使うしかありません。

 

とりあえず私が出張・旅行するエリアには"激しい"輩がいる可能性は今のところ非常に低いので、このようにパスポートを背面パッド側に収納する程度でも十分に高い防犯性を保つことができます。

 

ちなみに、「真上のポケットもアクセスしやすい」と前に書きましたが、自分でアクセスするのに楽なだけで、背負った状態で他人がアクセスするのはほぼ不可能ですよ。

 

容量たっぷり

容量については後日詳細レポートを載せるとして、やはり私にとってこのカメラバッグ一番の目玉は、

Mac Book Pro 15インチの専用スペースがあること!

この写真は、背面パッド側を全開にしている状態ですが、ダブルファスナーで上部だけ開ければバッグ上側からPCの出し入れができます。

ただ、15インチまで大きいPCになると、片手でスッと出し入れができるかと言うとそうではありません・・・もう一方の手でしっかりと押さえないとバッグが付いてくるくらい結構キツキツです。

 

PCの上にあるのはiPad miniです。タブレットにも専用スペースがあるんです。

しかしこれではiPad ProどころかiPadも入らないじゃないか!と思われるでしょうが、これはiPad miniを横にして入れてみたところなんです。

iPad Pro 10.5インチは全く問題ありませんし、ギリギリiPad Pro 12.9インチも入るのではないでしょうか。

 

最高の見た目

やはり格好良いのは正義です。

 

 

まとめ

入念な下調べのおかげで各メーカーの良いところばかりを見てしまい、いざ入手したものと比較すると気になる部分がいろいろ見えてしまいました。

でも、実際かなり良いカメラバッグだと思いますよ。

全くカメラバッグらしくないので普段使いはもちろん、仕事にも使えますし。
地味すぎず派手すぎずのちょうどいいバランス。

 

 

今回はバッグそのもののレビューをしましたが、次は収納力についてもうちょっと掘り下げてみたいと思います。

 

【後日、収納力のレビューを書きました。】

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