家を購入してからのDIY熱が冷めやることがありません。
そんな今回はテレビの壁掛けに挑戦してみました。
[aside type="warning"]注意
50インチを超えるような大型テレビは壁側の補強工事を行わないと地震等で落下する恐れがあります。大変危険なので専門業者にご依頼されることをお勧めします。[/aside]
壁掛けに必要な工具は?
今回のDIYに使用した工具を紹介していきます。
あくまで私の所有しているものなので、必ずしもこれでなければならないというわけではありません。
- 乾電池式壁うらセンサー [Panasonic / EZ3802]
引用:Panasonic
壁内部の柱は電線を検知するためのセンサーです。壁表面をなぞり、内部に対象物があると光と音で知らせてくれるのですが、精度はそこまで高くありませんので、針タイプの下地探しと兼用するのがベターです。
- 下地探し どこ太 Smart 35mm [シンワ/ 78592]
引用:シンワ
上記センサーと兼用することで力を発揮する測定器です。測定器と言っていますが、原理は非常にシンプルで壁に針を刺して貫通したら「柱無し」、貫通しなかったら「柱有り」というものです。
針を刺すのでこれだけだとそこらじゅうに針穴だらけになりますので、センサーである程度目星をつけた場所に対してピンポイントでブスッとやってみてください。
- ポケットレベル [TRUSCO / 25×70]
引用:トラスコ
金具の水平を出すための水準器です。このくらい小さいもので構いません。
- カッター挽き廻し鋸 [OLFA / 217B]
引用:オルファ
これは壁(石膏ボード)に穴を開けるために使用します。壁掛けだけであれば必要ありませんが、せっかくなのでケーブルを壁内に隠すぞ!という場合は必要になります。
- 充電式インパクトドライバ [マキタ / TD134DX2]
引用:マキタ
壁内の柱に金具を固定するために使用します。下穴はドリルドライバでも構いませんが、ネジ締結にはインパクトドライバがないと厳しいかと思います。落下防止のためネジはM6(メーカー推奨M8)を使用しますので。
Let's DIY!! の前に
まずは、テレビをどこに取り付けるか場所を決めなければいけません。
私の場合、家の引き渡し前から間取り図を作成してテレビをどこに置くかを考えていました。というより、テレビを設置する場所が非常に限られる扱いにくい間取りだったので、ここに壁掛けしようと最初に決めていました。
赤色部分がテレビです。
ここ以外となると、良い場所が見当たらずリビングのコーナーに置くか和室に置くかという選択しかありませんでした。個人的には、薄型テレビをコーナーに置くメリットなんて皆無だと思うので即却下でした。
ちなみに我が家の場合、この位置にすることでこんなメリットがあるんです。
- 壁の反対側は階段下収納(1) →収納の中にレコーダー等の周辺機器を設置できる
- 壁の反対側は階段下収納(2) →収納側に壁を貫通すればケーブルを隠して配線できる
- ダイニングでチェアに座ってテレビが見られる
- キッチンからテレビが見られる
デメリットとしては、キッチンから壁までのスペースが大きくないのでテレビまでの距離が短いことです。そのため32インチという小型のものを取り付けることにしました。
ちなみに、テレビはソニーのKJ-32W730Cにしました。32インチで唯一FullHD対応機種なので画質に不満はないかと。あと、固定金具はソニー純正品のSU-WL450です。
取り付ける場所が決まったら、次は取り付ける高さです。
目線と同じ高さにテレビ上端がくるのが適正な設置高さと言われています。そうすることで、テレビを見ている時の目線は少し下向きになり、目の疲れが軽減されるそうです。
また、テレビの画面高さを3倍した長さを最適視聴距離(テレビと頭の距離)とすると良いそうです。
我が家はテレビ上端を1075mm、テレビ中心が876mmの位置へ設置することにしました。少し低いように思えますが、ゆくゆくはロースタイルのダイニングテーブルへ買い替えを検討しているため、その高さに合わせています。
視聴距離は32インチだと約1200mmが最適距離ですが、テレビ側の席だと1000mm弱なので少し近い計算になりますね。
Let's DIY!!
いきなり金具を取り付けて壁に穴を開けた写真です。
すみません、過程の写真を撮るのを忘れてました・・・
ポイントは、マーキングテープです。
マーキングテープなんて安いので過剰なほど使用した方が良いと思いますよ。
メジャーで高さが均等になるように測定して、水平方向にマーキングテープを貼ります。
それに沿って壁うらセンサーをなぞっていきます。何もなければ無反応で、柱等があればLEDが光って音が鳴ります。柱がある間はセンサーが反応し続け、柱がなくなると無反応に鳴ります。要するに、この反応している部分が柱の太さということになります。
柱の太さがわかるよう、柱の両端にマスキングテープを貼ります。
私の購入した金具は最長400mmピッチで固定することが可能です。ということは2本の柱のピッチが400mm以上あると取り付けられないということになります。うちはギリギリ400mmピッチで取り付けることができました。
この純正金具には、壁に取り付けるネジ・ワッシャーは含まれていないので、事前に準備しておく必要があります。取扱説明書では「径8mm相当のネジ」と記載がありましたが、55インチ・65インチの取り付け例だったので32インチであればM6でも十分だと思われます。M8ネジを実際見るとビックリするほど太いですからね(笑
私はM6×50を4本使用しました。(下穴径はφ5.0)
金具の固定の際、まずは金具が少し手で動かせる程度までネジを締めます。その状態で金具に水準器を置いて水平を微調整した上で本締めを行います。
次に何も接続しない状態でテレビを仮設置します。
その状態でケーブルを通す穴をどのあたりに開けるのが良いかを決めます。厳密な寸法でなくだいたいで構いません。ただ、テレビの端に近い場所に穴があると、斜めから穴が見えるのでなるべく中心付近が良いでしょう。
もう一つのポイントは、壁紙を剥がしておくことです。
元に戻すことはないと思いますが、挽き廻し鋸で壁紙を切断するとボロボロになりますので、事前にカッターで開口部の壁紙を剥がしておいた方が気分的には良いかと思います。
テレビ設置側の壁に穴を開けたら、続いて収納側の壁にも穴を開けます。
こんなところでもLEDランタンが役に立っています(笑
テレビ側の穴の高さで収納側に開けようとすると階段に穴が開いてしまうので、そのまま真下にケーブルを落とす感じで、収納側は床に近い位置で穴を開けます。
「廻り縁」のすぐ上を開けようとしましたが、壁内部に柱があるため断念、その木材を避けた位置に穴を開けました。
階段下収納には電源も光ケーブルもありません。
ということは外部から引き込む必要があるのですが、幸いテレビを取り付けた壁に双方が設置されていましたので、廻り縁に沿って配線を引き回して、テレビ関連ケーブルを引き込む開口の直下に小さい開口を設けてみました。
最終的に配線は下記のような状態になりました。
テレビ側はテレビ関連と光・電源を取り込む2箇所に、収納側は1箇所に穴を開けました。
これからの録画はnasneに一任し、今まで撮りためたものはHDDレコーダー(HDR)から見られるようにしています。HDRは従来の赤外線ではなく無線を使用したお気楽リモコンにより、壁を隔てた収納の中にあっても外から操作可能です。
テレビ側からnasneやHDR、youtubeやAmazonプライムビデオなどのいろいろなソースを操作できるのでとてつもなく便利になりました。まさか、お皿を洗いながらハリウッド映画を見ることができるようになるなんて・・・
いつかラックを置いてそこに綺麗に設置する予定ですが、とりあえず今はこんな雑な感じで。
やはりテレビの壁掛けは最高だった!
廻り縁の上部に見えるのが階段下収納に引き込む電源と光ケーブルを通しているダクトです。
こうやって見るとダクトが目立つ感じがありますが、実際にこの部屋にいてもダクトは全く目に入りません。壁にテレビが浮き上がった状態になっており、完璧と言っても良いほどの出来栄えです。
まだ、ダイニングセットが普通なのでちょっとテレビが低く感じますが、ロースタイルに換えると最高な状態になるでしょう。完成形が楽しみでたまりません!