今回はマイホームのDIYネタになります。
今、仕事部屋として使用している部屋はかつて子ども部屋だったらしく、壁にはワンちゃんのワンポイントが入った可愛らしい壁紙が使われています。
モノ撮りする際に写り込んだりするとテンションが下がってしまうので、以前から変えたいなと考えていたんですが、そろそろ年を越すぞという12月末にようやく重い腰が上がりました。
新年一発目のDIYネタは
壁に漆喰を塗ってみた!
になります!
漆喰って?
「漆喰」とは、消石灰とのり・水を練り合わせて作られたもの(建築材料)です。「珪藻土」とは、藻の一種である珪藻の殻の化石が海に堆積してできた土です。
藻の一種である珪藻土とは原料が異なりますが、どちらも多孔質であるため調湿性・消臭性・耐火性など家に使用する材料としては優れた性質を持っています。
反面、ヒビ割れたり剥がれ落ちたりといったデメリットもあります。
新築で壁を漆喰・珪藻土にしてたり、DIYでトイレの壁に塗ってたりするのも見かけますね。
効果のほどはわかりませんが、なんとなくおしゃれな和風って感じで良くないですか?笑
漆喰を塗ってみた
まずは準備から。
準備でほぼ仕上がりは決まると言っても過言ではありません。
(私は準備が雑なのでいつも失敗しています笑)
準備
漆喰
何はともあれ、漆喰を買いましょう。
壁紙の上から塗れる漆喰・珪藻土も販売されており、今回はビニールクロスの上から濡れる漆喰を購入してみました。
色はおしゃれな感じがするグレーをチョイス。
壁紙屋本舗というショップの「練済み漆喰 Gray tone stucco 1箱16kg入り」という商品になります。(色はモーニングフォグ)
こちらの商品はすでに漆喰と水が練り込まれた状態で送られてくるので、自分で撹拌作業をする必要はありません。
家に漆喰を撹拌させる器具を持っている人なんて少数ですよね^^;
コテ
壁に塗るには「コテ」も必要なので、持っていなければ一緒に購入しておきましょう。
私が購入したのは、厚み0.3mmのステンレス製で長さは210mmでした。
先端は尖っているタイプですが、丸くなっているやつの方が良い気がします。
厚みは薄くてしなる方が塗りやすいかもしれません。
以前、玄関前にポストを設置した際にホームセンターで3本980円くらいのコテを買ったんですが、それだと小さすぎるし厚みがあって硬いので塗りにくかったです。
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コテ板
漆喰を塗るときに載せておく台(コテ板)というものも必要になります。
ホームセンターで見ると2000円ほどしたので私は購入しませんでした。
代わりに百均で買った薄いプラスチック板を使いましたが、薄くてヘロヘロだったのでかなり苦労しました・・・Amazonや楽天だと1000円前後なので買っておいた方が作業は楽ですけどね。
マスキング材
あとは、マスキングは必須なのでマスキングテープやマスカーも必須アイテムです。
マスカーとは、養生テープに薄手のビニールシートが貼り付けられたもので、マスキングをしながら周囲への飛散防止をするための超役立つグッズです。
中性洗剤と雑巾
事前に壁紙の汚れを落としておきましょう。
薄めた中性洗剤を雑巾につけて壁全体を清掃しておきます。濡れ雑巾で拭き取った後、乾拭きして終わり。
塗り一層目
元々はこんな状態です。
ちなみに、今回はデスクを置く側の一面のみを施工します。
全体するには部屋の中が片付かなかったので仕方なく・・・残りはトイレなどに使いました。
一層目はなるべくフラットにして二層目で表情を付けようと当初は大それたことを考えていたのですが、一層目から意図しない模様が付いてしまいました。
特にスイッチやコンセント周りなどは壁や床と近くスペースがないため塗りにくく、フラットに仕上げるのは難しいですね。
黒板のような色っぽく見えますが、塗り立ては濃いグレーです。
乾燥して水分が抜けると明るいグレーになります。
所々、白っぽくなっているのは塗りが薄くて壁紙の色が透けている部分ですね。
乾燥〜塗り二層目
夜に一層目を塗り、扇風機を当てて一晩置きました。
寒いので完全に乾き切っていないので窓も開けてこのまま昼ごろまで放置すると、ほとんど乾いていました。
二層目を塗っていくんですが、一層目がフラットになっていないので非常に塗りにくかったです。
一層目の段差を受けて二層目はさらに深い段差ができてしまうんですが、まぁこれも全部「味」思えば許せますけどね。
また、一昼夜置いておきます。
完成
二層目は厚めに塗ったこともあって一層目より乾きは遅かったです。
あと、漆喰内に空気が混入したのか塗った後に小さい泡がいくつも発生したので、それらを消すのが面倒でした。
塗る→泡発生→コテで馴染ませる→泡発生→コテ・・・という繰り返し。
この記事は、完成から10日ほど経過してから書いていますが、今のところヒビや剥がれ落ちるようなことはありません。
壁一面だけですが、その壁を向いて仕事しているので気分は結構上がりますね!
後ろを向けばいつものワンちゃんに見守られているんですけどね笑
ついでにデスクも新調したのでまた今度改めてご紹介します。
漆喰はおすすめか?
DIYとしては比較的簡単でビフォーアフターの差が大きいのでやってよかったです。
- 壁紙を変えて雰囲気を変えたい
- 子どもと楽しくDIYしたい
特にこんな理由があれば漆喰・珪藻土のDIYはおすすめです!
ただ、調湿・消臭などの実効果に大きな期待を寄せているのであれば、そこまで目に見えての変化はないと思っておいた方が良いかと。
何より、見た目が大きく変化するので今までになく部屋で仕事をするのが楽しくなりましたね。
部屋に籠ってても加齢臭がしないので消臭効果はあるのかも?笑
まとめ
壁紙の上から塗れる漆喰・珪藻土はいろんな種類が販売されています。
我が家の壁紙でも塗れるのか心配はありましたが、結果的には全く問題なく塗ることができました。
(壁紙の清掃をしなくても問題なかったくらい)
最後に、漆喰や珪藻土を塗りたいと考えている方向けにアドバイス的なまとめをしておきます。
二度塗りするより、一度塗りの方が仕上がりがきれい
薄く二度塗りしましたが、一層目の凹凸が二層目にも影響します。
きれいに仕上げたいなら一度塗りで少し厚めに塗った方が良いです。
トイレの壁を一度塗りで塗ってみましたが、そっちの方がきれいでした。
ただし、長期的にみてヒビや剥がれが出やすいという可能性も考えられますので注意が必要です。
16kgだと6畳部屋には少し足りない
メーカー記載の塗り面積(参考)は約8.8〜12平方メートル。
今回塗った壁は約6.2平米なので、もう1回同じ壁を塗れる計算になります。
使用した量は半分くらいです。
一度塗りであればもっと少ない消費量でいけるはずですね。
窓や収納が少なく壁の多い部屋だと絶対に無理ですが、その辺りの具合によっては16kg×1個で塗り切ることができるかもしれません。
6畳部屋+トイレくらいを想定して16kg×2個あれば我が家なら余裕ですね。
開封したら早く使い切った方が良い
到着してから二週間ほど放置していましたが、中で固まることもなく普通に使えました。
※WEBサイトは「保存期間は約10日間」と書いてありますが、時期によっても異なるようです。
ただ、開封して使い始めたら一気に消費した方が良いと思われます。
2〜3日に分けて使用したんですが、2日目以降は塗った時に気泡が出やすくなったように感じました。
それに、開封してしまうと端の方から固まってしまうので、欠片が混入したり使用できる量も少なくなるので。
仕上がりはマスキングに掛かっている
床面のマスキングはマスカーを使用してしっかりやったんですが、天井や側面は面倒だったのでマスキングせずにやりました。
案の定、マスキング無しの部分は仕上がり最悪です。
例えマスキングをやってもその境部分を厚く塗ってしまうと、マスキングを剥がす時に漆喰がボロッと剥がれて下地が見えてしまったり、漆喰が強くてマスキングテープが残ったりしてしまいます。
エッジ付近は中心部より気持ち薄めに塗った方が良いと思います。
思ったより簡単に大幅な部屋のイメージチェンジができたので皆さんもぜひ!