自分にとっては早いもので今年、上の子が小学校に入学しました。
今までは近くの公園に行くにもどこに行くにも親がついていましたが、小学生ともなると公園や友達の家に一人で遊びに行くようになりました。
今までの付いて回らないといけないしんどさから解放されて嬉しいと感じる反面、可愛い我が子が自分の目の届かない場所にいるという不安も同じように感じるようになりました。
そこで思い出したのがショップなどで見かけたキッズケータイの存在。
キッズケータイとは
「キッズケータイ」はNTTドコモの登録商標ですが、ジュニアケータイなど各キャリアで異なる名称で子ども向けサービスを提供しています。もう少し対象年齢が上がるとキッズスマホなる商品もあるようです。
キッズケータイには、子ども向けの専用機種がラインナップされており、他キャリアの同等サービスでも下記のような機能が基本となっているようです。
- 防水・防塵
- 防犯ブザー
- GPS
- 通話(登録先のみ)
- SMS、メール
防犯ブザーを引くと自動通話・GPS位置情報送信したり、外部から位置情報の確認をしたりと親のスマホと子のキッズケータイをリンクさせた安心サービスが付与されます。
キッズケータイの問題 その1 ~格安SIMでの実用が困難~
親が同じキャリアを使用していなければならず、我が家のような格安SIMで運用している家庭で、子どものみキッズケータイを契約するといった組み合わせはできないそうです。
※ネットサーフィンしていると格安SIM+キッズケータイの組み合わせを成立させる裏技的やり方もあるようですが・・・
F-03JのスペックにはminiUIM(=microSIM)とSIMロック解除可という表記があるので、キッズケータイ白ロム+格安SIMという組み合わせも可能といえば可能でしょう。ただし、GPS位置情報を用いたサービス等は使えないので意味がありませんね。
キッズケータイの問題 その2 〜注目の的、そして持ち込み禁止〜
もうひとつクリアすべき問題があります。
それは「子どもが意識せず持ち歩いてくれるか?」という点です。
子どもは珍しいものに興味を示すのが当たり前です。自分のものであれば毎日のことなので次第に慣れるでしょうが、友だちとなるとそうもいきません。「見せて〜」「貸して〜」「触らせて〜」というのが常態となるのが予想されます。
見せなければ良いとも思いますが、「使ってみたい」や「人に見せたい」という気持ちがないとも限りません。
これが帰宅後の公園であればまだしも、学校でもそうなる可能性は十分にあり得ると思います。
仮に、最初は小学校に持ち込み許可が得られたとしても、最終的にこのような事態が続くと持ち込み不可になるでしょう。
といったことを考えると、我が子は「バリバリ意識する!」タイプなのでケータイを持たせることはまだ難しいという結論に至りました。
そんな時に私はひとつの商品に出会ったのです。
子ども用GPSユニット「GPS BoT」
Bsizeという企業が企画・製造・販売・運営を行っている「GPS BoT」という商品。
引用:Bsize
50×50×19mm / 50gというコンパクトで非常に軽量なただの白いハコ。
ただ、この白いハコにはGPSと通信の機能を備えています。
GPSで位置情報を測位し、あらかじめ登録したスマホ(専用アプリ)にその情報を送信してくれるんです。
外部端子は充電に使用するMicroUSB。
通話はもちろん、メールもデータ保存もできない位置情報の送信に特化しています。
通話やメールができない = 子ども側からの連絡はできない、という部分は安心という点では少し寂しいものの、ただの白いハコを見て友だちと遊ぶほどヒマではない(笑)でしょうから、学校への持ち込みも大丈夫!
使い方はシンプルで、iPhone(Android)アプリからこのGPS BoTの位置情報を受信するだけです。
あとは、アプリ側で移動の軌跡を表示したり、事前に登録した場所に近づいたり離れたりするとスマホに通知してくれるといったものです。各種機能はソフトなのでいくらでも更新できますし、今後おもしろい機能をアップデートしてくれるのではという期待もあります。
ちなみに料金の方もシンプルです。
- 端末:5800円
- 月額:480円
入会金も2年縛りもありません。使用月に6280円(税別)で、2ヶ月目以降は480円を支払うだけです。位置情報取得も無料です。
早速買って使ってみた
詳しい使い方は公式サイトやアプリを見てもらえれば分かるかと思いますので、ここでは割愛します。(そもそも商品自体、アプリからの購入しかできません)
商品が到着したらまずは充電。
しばらくするとアプリ上に位置情報が表示されます。名前やアイコン(画像のパンダのところ)は任意に設定できます。
複数のGPS BoTを表示したり、ひとつのGPS BoTを複数のスマホで受信したりと汎用性はありますが、ひとつのMap上に複数のGSP BoTを表示させるのは無理ではないかと思われます。
※画像の場所は、旅行先の道後温泉で使用した時のもので、我が家とは無関係です。
GPSの精度はそこまで高くありませんが、実用上困るレベルではありません。
ちなみに、移動履歴は情報更新時の位置(Map上の青点)を直線で結んでいるだけです。位置情報の更新は3〜4分おきの仕様となっているため、自動車やバイクなどで高速移動している場合は軌跡の正確性が落ちます。(画像上、パンダから下に伸びた点線が車で移動した際のものです)
※今後のアップデートで1〜2分に変更することも可能になるようです。
アップデートにより、更新間隔を1〜2分にも設定できるようになりました。
前述した登録地点へ近づいたり・離れたりしたら通知する機能についても、情報更新時に登録地点付近にいなければ通知されません。更新と更新の間に通過していた場合は通知不可ということですが、徒歩の子どもを対象に使用すると考えれば許容できる症状かなと思います。
我が家の場合、自宅と小学校が徒歩3分ほどの距離なので直線で結ばれているだけであまりおもしろみがありませんが、子どものアイコンを見ているだけで癒されます(笑
使い始めたばかりなので細かい部分の使いやすさはわかりませんが、そもそもできることがシンプルなので私の求める役割は十分果たしてくれるでしょう。