最近のUSB充電器の主流は「窒化ガリウム(GaN)」という素材を使ったもの。
簡単に言えば、この素材を使うことで今までと同じ出力でもよりコンパクトに作ることができるんです。
私は2年近く前に購入した60W出力のUSB-C充電器を使用しています。
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窒化ガリウム採用品ではないので1ポートしかないのにデカい!
コンセントを無駄に占有するし、持ち運びに邪魔だし・・・
と言うことで、ノートPCとスマホに使える新たなUSB充電器を購入することにしました。
注意ポイント
USB Type-CやType-Aなどが正式名称ですが、ここでは一般的に浸透しているUSB-C・USB-Aと表記します。
目的別USB-C充電器
最近のノートPCはUSB充電器で電源供給できるものが多いですね。
USB充電器に求めることは、主に下記のような内容ではないでしょうか。
- 1ポート45Wもあれば十分だが、可能な限り小さいものがほしい
- 複数ポート出力でコンセントをひとつにまとめたい
- とにかく1ポートで高出力なもの
ポート数1、18〜30W出力できる超小型充電器
20Wクラス
(1) PowerIQ 3.0対応の超コンパクト充電器。
サイズ | 45 × 27 × 27 mm |
重量 | 30g |
ポート | 1(USB-C) |
最大出力 | 20W(5V=3A、9V=2.22A) |
(2) 壁コンセントに挿してもケーブルが邪魔にならない充電器。※GaN非採用
サイズ | 43 × 43 × 38 mm |
重量 | 55g |
ポート | 1(USB-C) |
最大出力 | 18W(5V=3A、9V=2A、12V=1.5A) |
30Wクラス
(3) PD(Power Delivery)3.0対応の充電器。
サイズ | 36 × 32 × 32 mm |
重量 | 45g |
ポート | 1(USB-C) |
最大出力 | 30W(5V=3A、9V=3A、12V=2.5A、15V=2A、20V=1.5A) |
ポート数2〜3、45W前後出力できる小型充電器
(4) USB-A/C 2ポートを備えた最大65W出力の充電器。1ポートで65W出力も可能。
サイズ | 55 × 55 × 31.5 mm |
重量 | 120g |
ポート | 2(USB-C、USB-A) |
最大出力 | USB-C:65W(5V=3A、9V=3A、12V=3A、15V=3A、20V=3.25A) USB-A:18W(5V=3A、9V=2A、12V=1.5A) |
(5) 最大65W出力クラスで世界最小サイズの充電器。
サイズ | 52 × 52 × 30 mm |
重量 | 102g |
ポート | 2(USB-C、USB-A) |
最大出力 | USB-C:65W(5V=3A、9V=3A、12V=3A、15V=3A、20V=3.25A) USB-A:12W(5V=2.4A) |
(6) USB-PD×2ポートの充電器。30W×2でも60W×1でも出力が可能。
サイズ | 68 × 69 × 28 mm |
重量 | 178g |
ポート | 2(USB-C) |
最大出力 | 2ポート合計60W(5V=3A、9V=3A、15V=3A、20V=3A) |
(7) USB-C×1 & USB-A×2の3ポート充電器。
サイズ | 75 × 71 × 30 mm |
重量 | 166g |
ポート | 3(USB-C、USB-A×2) |
最大出力 | USB-C:45W(5V=2.4A、9V=3A、15V=3A、20V=2.25A) USB-A:2ポート合計24W(5V=2.4A、5V=4A) |
ポート数1〜、60W以上出力できる小型充電器
(8) 単ポート60Wクラスで最小・最軽量クラスの充電器。
サイズ | 49 × 49 × 30 mm |
重量 | 105g |
ポート | 1(USB-C) |
最大出力 | 61W(5V=3A、9V=3A、12V=3A、15V=3A、20V=3A、20.3V=3A) |
(9) 最大90W出力の2ポート充電器。
サイズ | 65 × 65 × 32 mm |
重量 | 195g |
ポート | 2(USB-C) |
最大出力 | 2ポート合計90W(5V=3A、9V=3A、12V=3A、15V=3A、20V=4.5A) |
(10) USB-PD 2ポート充電器だが、単ポートで100W出力も可能なためMacBook Proにも使える。
サイズ | 64 × 62 × 33 mm |
重量 | 188g |
ポート | 2(USB-C) |
最大出力 | 2ポート合計100W(5V=3A、9V=3A、12V=3A、15V=3A、20V=5A) |
私が購入したUSB-PD充電器は?
今回購入したのは、
RAVPower - RP-PC133
です!
私の使用しているノートPCは、USB-PDのカタログ値が60Wと記載されています。
13インチの軽量PCでとてもそんな電力が必要とは思えないのですが・・・一応スペックを満たせるものを選定しました。
※45W給電でも充電できていたのでやはりオーバースペックのようでした。
なぜRAVPowerにしたのか?
USB-PD 60W給電時にUSB-A 5Wの同時給電が可能だったためです。
AUEKYのPA-B3も最大出力は65Wと、RAVPowerと同じ数値。
ただ、AUKEYの方はUSB-C単ポート出力が最大65Wですが、USB-Aも同時給電した場合はUSB-Cが最大45Wとなってしまうんです。
簡単にまとめると下表のようなことです。
AUKEY | RAVPOWER | |
USB-C 45W出力時 | USB-C:45W USB-A:12W | USB-C:45W USB-A:18W |
USB-C 60W出力時 | USB-C:60W USB-A:使用不可 | USB-C:60W USB-A:5W |
USB-C 65W出力時 | USB-C:65W USB-A:使用不可 | USB-C:65W USB-A:使用不可 |
厳密に言うと若干違うのであくまで参考程度に。
どちらも最大出力の65W使用時はUSB-Aの同時使用はできませんが、60W出力時にUSB-Aが使用できるか否かの違いは大きな差となります。
ただ、RAVPOWERの方も「45W以上で60W/5W出力、45W以下で45W/18W出力」という表記なので、iPad Pro(45W)とiPhone 11(18W)が同時に最大パフォーマンスで充電できるかは、やってみないとわかりません。
私はどちらも持っていないので検証できません・・・申し訳ございません。
AUKEYの良い点
私が言いたいのは「AUKEYはダメで、RAVPowerが良い」という極論ではありません!
下記条件に該当する人にはAUKEYをオススメします。
- USB-Cの出力は45Wあれば十分
60W必要になると1ポートしか使えないだけで、45W以下なら2ポート同時に使えますので。
- 少しでもコンパクトな方が良い
製品名 | サイズ | 重量 |
Omars USB-C PD充電器60W | 7.2×5.7×2.95cm | 153g |
AUKEY PA-B3 | 5.2×5.2×3.0cm | 102g |
RAVPOWER RP-PC133 | 5.5×5.5×3.15cm | 115g |
- 少しでも安価な方が良い
RAVPOWERは、4,599円(白色は4,799円)がAmazon標準価格です。(11月末は3,219円でした(;ω;) )
AUKEYはと言うと、Amazon標準価格が4,980円ですが、2,000円OFFクーポンで超お買い得なこともあるようです。(4,980円だと「待ち」ですね)
まとめ
USB充電器はAmazonのタイムセールやクーポンなどでガツンと割引が入ることの多いジャンルなので、価格の動向に注視しておいた方が良いと思います。
窒化ガリウム(GaN)がUSB充電器に与えた影響は相当なものですね。
最大出力は上がりポート数も増えているのに、重量とサイズが大幅に削減されているのは本当に驚きです。
充電器が大きいとコンセント周りで邪魔になるだけじゃなく、壁面コンセントだと自重で抜けかかってくることもありますよね。