ドローンを含む無人航空機に対して平成27年9月に航空法による規制がかかりました。
平成27年9月に航空法の一部が改正され、平成27年12月10日からドローンやラジコン機等の無人航空機の飛行ルールが新たに導入されることとなりました。
今回の法改正により対象となる無人航空機は、「飛行機、回転翼航空機、滑空機、飛行船であって構造上人が乗ることができないもののうち、遠隔操作又は自動操縦により飛行させることができるもの(200g未満の重量(機体本体の重量とバッテリーの重量の合計)のものを除く)」です。いわゆるドローン(マルチコプター)、ラジコン機、農薬散布用ヘリコプター等が該当します。
その規制対象外となる200g未満のものが通称「トイドローン」と呼ばれています。
トイドローンはだいたい1万円前後で売られていますが、カメラ性能や飛行性能は本格ドローンの足元にも及ばない超廉価版です。
本格ドローンは10万円近くしますし、さすがに子どもと遊ぶものにその金額は出せないのでトイドローンの中でも評価が比較的高かったRyze TechのTELLOを買ってみました。
TELLOってどんなドローン?
"Ryze Tech"ってどこのメーカー?大丈夫??と思われるかもしれませんが、Intelとの共同開発でDJIも技術協力している比較的信頼性の高いメーカーではないかと思われます。
ちなみに会社はDJIと同じ深センにあります。
スペックは下記のとおり。
機体 | |
・重量 | 約80g(プロペラとバッテリー含む) |
・サイズ | 98×92.5×41 mm |
・プロペラ | 3インチ |
飛行性能 | |
・最大飛行距離 | 100m |
・最大速度 | 8m/s |
・最大飛行時間 | 13分 |
・最大飛行高度 | 30m |
バッテリー | |
・脱着式バッテリー | 1.1AH/3.8V |
カメラ | |
・写真 | 5MP(2592×1936) |
・視野角 | 82.6° |
・動画 | HD720p30 |
・フォーマット | JPG(写真)、MP4(動画) |
・ブレ補正 | EIS(電子式映像ブレ補正)対応 |
最大飛行範囲(距離100m、高度30m)は障害物が何も無い状態なので、実際に操作してみるともっと狭いように思えます。
バッテリーは着脱式なので何本か予備を持っていると長時間遊ぶことができますよ。
カメラ性能は正直言って低いです。
撮影目的であればやはり本格ドローンでなければ満足できないでしょう。
購入してみた
私が購入したのは「Tello Boostコンボ」という機体以外にいくつかのパーツがセットになったパッケージ商品です。
- Tello本体
- プロペラ(x2)
- プロペラガード
- バッテリー
- 予備バッテリー(x2)
- バッテリー充電ハブ
- MicroUSBケーブル
※赤文字がBoostコンボ専用の付属品になります。
バッテリーは通常1個ですが、このBoostコンボには3個が付いており、3個のバッテリーを同時に充電できる充電ハブも同梱されているので、1回の充電で最大24分程度(バッテリー3個分)の飛行が楽しめます。
あと、子どもにも墜落を気にすることなく遊んでもらうためのプロテクターも購入。
細い樹脂のフレームで全体を覆うようにできており、裏返しで落下してもフレームが衝撃を吸収してくれます。そのあと、起き上がり小法師(おきあがりこぼし)のように自然に元の姿勢に戻ります。
※底面はガードされていないので、底面側に強い衝撃を受けると本体にダメージを受ける可能性はあります。
このプロテクター自体は13gです。
「ドローンの飛行にほとんど影響しません!」と商品説明はありますが実際は影響あります。13gと言えば軽いですが本体重量(80g)の15%アップと考えるとかなりの負荷と想像できます。
プロテクターを外して飛ばした時の動きの機敏さが全然違うのでやはりプロテクターは無い方が安定して飛ばせますね。
飛ばしてみた
トイドローンは家の中(無風状態)で飛ばすのが基本のようです。
外で飛ばしたからと言って即問題がある・・・というわけではありません。壊れようが何しようが自己責任というだけですね。
ただ、公道や私有地にドローンが流されて損害を与える可能性もあることを考えるとなるべく避けたほうが良いことはわかります。
とりあえず慣れるまでは家の中で練習です。
小窓の映像はTelloの録画機能を使って撮影したものです。
時折カクカクした映像になっていますが、これはトイドローンなので致し方ないのかもしれません。
一通りの(と言っても大した機能があるわけではありませんが)操作に慣れたら風のない日に外で飛ばしてみましょう。
今回は、部屋(2階)の中から外に飛び立たせてみました(笑
※電線のギリギリを飛ばしているように見えますが、かなり手前を飛んでいます。
風のない日に・・・と言っておきながらこの日は風が少し強かったのでかなり流されています。
そして・・・
帰還中に進路が少しずれて壁に激突、墜落してしまいました・・・
ですが、360度プロテクターのおかげで本体は全くの無傷でした。ε-(´∀`*)ホッ
これが標準のプロペラガードだけだったら確実に本体はバラバラに壊れてますね。
実際、子どもとリビングで遊んでいる時もよくぶつかって墜落させているので、360度プロテクターは保険と思って一緒に購入しておくことをオススメします!
まとめ
トイドローンは大人も子どもも楽しめる遊び道具ではありますね。
ただし、あくまで"トイ"なので、Youtubeなどで見る"ドローン"の綺麗な映像は撮れませんよ!
でも、自分では見ることのできない景色を映像化できるのは、それだけで楽しいもんですよ。実際に自分の家の上空の映像が映ると子どもたちもテンションが上がって楽しそうに遊んでいましたし。
近所のお兄さんが本格ドローンで遊んでいるのを見かけましたが、スピードも高度も段違い!
私があのスピードで操作したら間違いなく人の家に突っ込みます(笑